生産性
履修登録のサーバー時刻合わせ — 基準は自分の時計ではありません
履修登録はチケットの争奪戦に似ていますが、もっと厳しいところがあります。ライブは行けなければ残念で済みますが、必修科目を取り逃せば卒業が半年ずれます。それなのに多くの人が「どれだけ速く押すか」だけを考え、もっと効くことを見落としています — 自分が見ている時計と、大学のサーバーの時計が違うという事実です。
なぜ数秒で結果が分かれるのか
登録のサーバーは 10:00:00.000 に受付を開きます。手元のパソコンの時計がサーバーより3秒遅れていれば、画面に 10:00:00 と出た時点でサーバーはすでに 10:00:03 です。人気科目の定員40名は、その3秒の間に埋まります。
逆に早すぎても意味がありません。サーバーがまだ開いていなければエラー画面が出て、そこから戻るのにさらに数秒かかります。開始前の過剰なアクセスを自動で遮断する大学もあります。
つまり目標は「速く押す」ことではなく「正しい瞬間に押す」ことです。そのためには基準になる時計が正確でなければなりません。
自分のパソコンの時計は、思っているよりずれています
Windowsは既定では、インターネットの時刻サーバーと週に一度ほどしか同期しません。その間にマザーボードの時計は少しずつ進んだり遅れたりし、ノートパソコンをスリープで開け閉めすると誤差がさらに広がります。数日で2〜5秒ずれるのはよくあることです。
しかも「正確な時刻」というものも一つではありません。日本標準時と、自分の大学の履修登録サーバーの時計が必ず同じとはかぎりません。管理者がNTPで正しく同期していればほぼ同じですが、数百ミリ秒ずれていることもあります。ですから、もっとも確かな基準は標準時ではなく、**実際に接続するそのサーバーの時計**です。
サーバー時刻の確認ツール
標準のサーバー時刻をミリ秒まで表示し、自分のパソコンとの差をその場で示します。アドレスを入れれば、自分の大学のサーバーの時刻も直接確かめられます。
サーバー時間自分の大学のサーバー時刻を確かめる手順
標準時を見るより一段正確な方法です。ウェブサーバーは応答するたびに自分の時計をヘッダーに載せて返すので、それを読む仕組みです。
- 1
履修登録サイトのアドレスをコピーする
ログイン後のページではなく、最初の画面のアドレスで十分です。学務情報システムやポータルサイトの入口にあたるものです。
- 2
サーバー時刻ツールにアドレスを入れる
確認欄に貼り付けて実行すると、そのサーバーが応答した時刻と、手元の時計との差が表示されます。
- 3
ずれの向きを控えておく
自分の時計がサーバーより速いのか遅いのか、何秒なのかを書き留めてください。開始時刻にそのぶん補正して押します。
- 4
登録の直前にもう一度
ずれは時間が経つとまた広がります。5分前に測り直した値のほうが、前日に測った値よりずっと当てになります。
抽選と先着順では、やることが違います
履修登録の方式は大学によって分かれます。期間内に希望を出しておいて、定員を超えた科目だけ抽選で決める方式と、開始と同時に受け付けて定員に達したら締め切る先着順です。両方を組み合わせ、一次は抽選、二次は先着順という大学も多くあります。
抽選の期間は時間との勝負ではありません。期間内に出しておけば結果は変わらないので、時刻合わせは要りません。代わりに、どの科目が定員を超えそうかをここで把握できるので、本当に競争になる科目を見極める偵察の段階として使うのが正しい使い方です。
勝負がつくのは先着順の回です。時計が意味を持つのはここだけです。すでに確保した科目に手間をかけず、競争になる一つか二つに集中してください。
当日のチェックリスト
- 1
前日 — パソコンの時計を同期する
Windowsは時計を右クリック →「日付と時刻の調整」→「今すぐ同期」。Macはシステム設定 → 一般 → 日付と時刻で、自動設定をいったん切って入れ直すと合わせ直されます。
- 2
前日 — 科目コードをまとめておく
登録する科目のコードを順番にメモしておいてください。当日に検索していては遅れます。第一希望が外れたときにすぐ移れるよう、第二・第三希望まで。
- 3
10分前 — ログインを済ませる
開始と同時にログインから始めるのでは遅れます。先に入っておき、接続が切れないように時々ページを動かしてください。
- 4
5分前 — サーバー時刻を測り直す
大学のサーバーとのずれをもう一度測ります。この値が今日の基準です。
- 5
1分前 — 登録画面で待つ
登録ボタンのある画面を開いたまま、更新はしません。開始の直前に一度だけ押します。
- 6
開始 — 補正した時刻に押す
自分の時計がサーバーより2秒速いなら、手元の画面が 10:00:02 になったときに押します。遅いなら 09:59:58 です。
自動クリックは答えになりません
自動化ツールは多くの大学で規程違反です。見つかればその学期の履修登録が取り消されたり処分につながったりすることがあり、サーバーに負荷をかけて他の学生の登録まで妨げます。
技術的にも思ったほど有利ではありません。短い間隔で繰り返される要求を機械とみなして遮断する仕組みが入っていることが多く、かえって接続そのものを止められる結果になりがちです。
時計を正確に合わせることは規則の内側でできることで、実際に差がつくのはたいていここです。
よくある質問
時刻を表示するサイトを見ればよいのでは?
標準時を見る用途なら問題ありませんが、大学のサーバーが標準時とわずかに違うかもしれないという点は解決できません。またそうしたページの表示にも、描画の遅れが混ざっています。もっとも確かな基準は、実際に接続するサーバーの時刻です。
スマートフォンのほうが速いですか?
端末の性能より、通信の遅れのほうが効いてきます。有線でつないだパソコンのほうがたいてい安定します。ただし大学がスマートフォン向けの画面を別に用意していて、そちらが空いているなら有利なこともあるので、両方を用意しておく人も多くいます。
大学のアドレスを入れたらエラーになります。
外部からの時刻確認に応答しない設定のサーバーもあります。その場合は大学の代表サイトのアドレスで試してみてください。同じ機関のサーバーなら、たいてい時計も揃えられています。それも駄目なら、標準のサーバー時刻を基準にしてください。
測るたびに値が変わります。どれを信じればよいですか?
測るたびに通信の往復時間が少しずつ違うので、数百ミリ秒の幅で揺れるのは正常です。何度か測って、だいたいの真ん中の値を使ってください。1秒以上大きく振れるなら通信が不安定なので、有線の接続をおすすめします。
定員が埋まった科目はもう無理ですか?
多くの大学が、登録の修正期間を別に設けています。この期間は他の学生が取り消した枠がその都度出てくるので、開始時刻の競争より見込みが高いこともあります。修正期間の開始時刻にも、同じやり方で時計を合わせれば同じことができます。
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